ブランディングはストーリーが重要
2026年1月25日(日)、大阪にて「M.A.Fクリニック経営セミナー」を開催しました。今回のテーマは「ブランディング」。クリニックのブランディング、院長自身のブランディングを通じて、「ファン患者さん」を増やしていくための考え方と実践について学びました。これまでのセミナーでは、集患や採用におけるブランディングを中心に取り上げてきましたが、今回は新たに「院長個人のブランディング」を加えた内容へと進化しました。M.A.Fでは、同じテーマであっても毎回ブラッシュアップを重ね、常に新しい学びが得られる場を提供しています。
SNS時代におけるブランディングとは
従来はホームページを中心に、クリニックや院長の理念、採用情報などを発信することが主流でした。しかし近年では、SNSを活用してクリニックや院長個人のブランディングを行うケースが増えています。特にSNSでは、「企業アカウント」よりも「個人アカウント」にフォロワー(=ファン)が集まりやすいという特徴があります。そのため、これまでのブランディングとは異なる視点や方法論が求められます。インターネットとSNSはどちらも重要なツールですが、そこで最も大切なのは「一貫性」。
クリニックとして何を大切にしているのか。
院長としてどんな想いを持っているのか。
その価値観やストーリーを一貫して発信することが、ブランディングにつながることを改めて確認しました。人は“情報”ではなく、“想い”や“ストーリー”にファンになると梅岡が伝えました。
「具体と抽象」伝え方もブランディング
ブランディングは患者さん向けだけのものではありません。スタッフさんに対しても、院長としての想いをどう伝えるかが重要です。セミナーでは「具体と抽象」という視点を共有しました。抽象度の高い理念や方針は、そのままではスタッフに届かないため具体的な行動レベルにまで落とし込み、翻訳して伝えることが必要です。過去にゲスト講師として登壇いただいた細谷功氏の考えも引用しながら、「伝え方」そのものがブランディングの一部であることを学びました。
“何を伝えるか”だけでなく、“どう伝えるか”。
院長だからこそ語れるメッセージを明確にすることで、ブランディングのスピードは大きく変わります。
実践から学ぶ20分プレゼンテーション
M.A.Fでは毎回、参加クリニックの院長による「20分プレゼン」の時間を設けています。今回は、京都府宇治市のべっぷ内科クリニック・別府先生にご登壇いただきました。
別府先生は、クリニック運営に加え、訪問看護ステーションや児童発達支援教室の運営、書籍出版やYouTube発信など、多方面で活動されています。発表の中で印象的だった言葉は「医療は“有名”だから選ばれるのではなく、“任せられる”から選ばれる」という一言。別府先生の一貫した想いと再現性ある取り組みが信頼を生み、それがファンにつながるという実例を共有いただきました。
この20分プレゼンは、他の参加者にとって新たな視点を得る機会であると同時に、発表者自身が自院の取り組みを整理する貴重な時間にもなっています。主宰の梅岡とは異なる視点からの実践事例は、毎回大きな刺激となっています。
レクサスからの学び
今回の大阪会場のゲスト講師は、元レクサスブランドマネージャーの高田敦史氏。トヨタのレクサス部門にて、日本そして世界に向けたブランド戦略を担ってこられたご経験から、リアルな成功事例・失敗事例を共有いただきました。
一見、自動車業界と医療業界は異なるように感じますが、
・おもてなし
・体験価値
・ブランドの一貫性
・ストーリー設計
といった観点は、クリニック経営にもそのまま応用できる内容ばかりでした。
特に印象的だったのは、「もしレクサスが医療施設を運営するとしたら」という問い。参加者それぞれが自院に置き換えて考える時間となり、「自分たちでもできることがあるのではないか」という気づきを得る機会となりました。
参加者の声
樹のひかり形成外科、皮ふ科
山中佑次先生
「医院だけでなく自分自身のブランディングのアウトプットが、全然足りていないという現実なら改めて気づいた。」
木戸 みみ・はな・のど クリニック
木戸茉莉子先生
「新たな刺激をいただきました。ただクリニックの患者さんはレクサスより貧富の差や知識レベルの差も大きく、全員に響くようなCSってなんだろうと新たに考えてしまいました。」







