2025年10月(大阪)クリニック経営セミナーレポート

【権限委譲 〜任せることで育つ、自走するチームをつくる〜】

2025年10月5日(日)、大阪にて「M.A.Fクリニック経営セミナー」を開催しました。
7月の「スタッフ教育」に続く今回は、“権限委譲”をテーマに、スタッフが自ら考え動く「自走する組織」をつくるための実践知を学び合いました。
会場には全国から多くの先生方が集まり、笑顔と熱気に包まれた1日となりました。

アイスブレイクから始まる信頼づくり

M.A.Fのセミナーでは毎回冒頭でアイスブレイクの時間をとり、プライベートなエピソードを交えた自己紹介を実施しています。
初めて会う先生もいるため、お互いの人となりを知り合うことで、場の空気が一気に温める目的です。。
“自己開示が信頼の第一歩”というメッセージの通り、ディスカッションが活性化し、セミナー全体がより深い対話へとつながりました。

権限委譲の目的は「組織の成果の最大化」

主宰の梅岡より「権限委譲の目的は“院長が楽をすること”ではない。組織としての成果を最大化するための仕組みづくりだ。」と先生方に伝えました。成果の最大化のためには個々の力を部分最適ではなく全体最適へ導くこと。それが真の権限委譲であり、クリニックというチームをより大きく成長させるための経営戦略だと強調されました。

権限委譲を行うために大切なポイントとして以下の内容を今回のセミナーであらためて先生方と共有しました。

  • 信頼と設計のバランス
  • 数字を“扱える人”を育てる
  • 人を減らすのではなく、人を活かす
  • 情報を閉じない文化をつくる
  • 最終ゴールは「右腕が育つ組織」

 

参加クリニックの取り組みを発表

毎回恒例となっている「20分プレゼンテーション」では、今回は奈良県のクリニックの院長先生にご登壇いただきました。M.A.Fのセミナーでは、院長だけでなく右腕スタッフも一緒に参加できるのが特徴です。
本来は院長と右腕スタッフのお二人で発表される予定でしたが、今回は右腕スタッフの方が諸事情により欠席。その代わりに、スタッフの方からのメッセージが寄せられ、会場全体が温かい空気に包まれました。

発表のテーマは、まさに今回のセミナーの中心である「権限委譲」。
院長はご自身のクリニックでどのようにスタッフへ権限を渡し、信頼関係を築いているかを具体的なエピソードを交えて紹介してくださいました。中でも印象的だったのは、欠席された右腕スタッフから院長への想いが綴られたメッセージです。そこには「任せてもらえることの嬉しさ」や「院長への尊敬の気持ち」が込められており、参加者一同、院長と右腕スタッフの信頼関係がいかに深いかを感じる時間となりました。

クリニック経営は院長一人では成り立ちません。右腕スタッフ、そしてチーム全体を信頼し、権限を委ねることでこそ、組織は成長し、成果を最大化することができます。そのことを改めて実感させてくれる素晴らしい発表でした。

未知を恐れず、一歩踏み出す勇気を

ゲスト講師には、世界を舞台に活躍するジャーナリスト・冒険家の丸山ゴンザレス氏をお迎えしました。テーマは「未知を恐れず、一歩踏み出す勇気を」。危険地帯の取材を続ける中で得た「行動した人にしか見えない景色がある」という言葉を軸に、挑戦を恐れず前に進む重要性を語られました。現場に足を運び、自分の目で確かめることの大切さ、そして情報があふれる今こそ“自分の軸”を持って判断することの必要性を強調。

さらに「院長にとっての危険地帯は、スタッフに任せることかもしれない」という印象的な言葉で、今回のテーマ「権限委譲」との共通点を指摘されました。行動と信頼、挑戦と成長。そのすべてがリーダーとしての在り方につながる力強いメッセージとなり、会場全体が深く引き込まれる時間となりました。

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