2025年7月(大阪)クリニック経営セミナーレポート

【他院の取り組みから学ぶ、クリニックのスタッフ教育】

2025年7月6日(日)に大阪でクリニック経営セミナー「スタッフ教育」を開催しました。
今回のセミナーでは、全国から多くの開業医の先生方が集まり、先生と一緒に働くスタッフの教育について情報交換やディスカッションを行いました。

院長からの指示だけでしか行動しないのではなく、スタッフ自身がクリニックや患者さんのことを考えて動けるようになるにはどうしたらいいのか?また院長の想いである「理念」をどのように浸透させるのか?多くの院長が同じ悩みを持っておりました。セミナーの中ではM.A.F主宰の梅岡から医療法人梅華会でどのような取り組みを行ってきたかを実例をもとに伝えました。

  • スタッフのやりたい事を知り、クリニックの目的とすり合わせをする
  • 主体的・自発的な勉強の機会を作る
  • スタッフのモチベーション向上を応援する など

実際に行われている他院のスタッフに対する教育のノウハウを知る機会は多くありません。

実際にクリニックで使われているツールを真似る

「スタッフ教育」といっても何を使っているかが鍵になります。全てを口伝で教えていくことはできません。「やり方」のツールや「あり方」の研修など効果があったものはコミュニティ内で共有をされ、効果がなかったものは「経験談」として学びになります。

  • 研修を受けさせるための「規定」はどうするのか?
  • 新人が使用するチェックシートはどのように使っているのか?
  • キャリアパスをどのように計画して実行しているのか?

オペレーションのマニュアルやツールは比較的活用がすぐにできますが、「あり方」の教育についてはクリニック内だけでは満たすことが難しく、これまで参加したいろいろな研修についても話題に出て選択肢が増えたと感じています。

参加メンバーの取り組みを紹介

M.A.Fでは梅岡からの情報だけではなく、参加メンバーによる「20分プレゼンテーション」があります。これはセミナーテーマに沿った各自の取り組みを発表する場です。これまでの学びから実際に取り組んでいること、クリニック独自の事例や失敗経験談、またご自身の棚卸しにもなります。今回発表いただいた内容では「表彰制度」や「面談」については非常に興味深い取り組みだと感じました。

普段、自院の取り組みについて外に発表をする機会がないため各メンバーのブランディングにもなり、新しい気づきを得る機会として参加メンバーの先生方にも喜ばれています。

アウトプットが大切

午後の特別講演では、複数の会社の取締役・顧問・投資会社のアドバイザーであり書評家・ブロガー・個人投資家の徳本昌大氏にご登壇いただきました。
徳本様は年間1,000冊の本を読み、毎日その内容についてブログで書評を出しておられます。

M.A.Fのセミナーでも「エドガーゲールの法則」について司会より案内をしておりますが、人の学習定着率はアウトプットすることにより精度が高まります。徳本様の行っていることはまさにその通りであり、現在の院長先生たちにぴったりな書籍の紹介から学びについてをご講演いただきました。

また、徳本様はIU(情報経営イノベーション専門職大学)の特任教授でもあり、普段から学生たちとの交流を持っています。人は大人になると自分と近い世代の人たちや年上の人との交流することが多くなりますが、若い人たちの考えや意見を聞くことは院長としてまた経営者としての器を大きくすることに繋がります。クリニックでも院長が常に新しい情報に触れる大切さを学ぶ機会になりました。

参加者の声

木戸 みみ・はな・のど クリニック
木戸茉莉子先生
「ゲスト講師の徳本さんのドクターやクリニックに対するブランディングを学んだので、今回は意識して実行したい。」

樹のひかり形成外科、皮ふ科
山中佑次先生
「いくらいい教育をして、在り方が違うと同志にはならない。入り口管理こそ最も大事ということ。」

M.A.Fでは3ヶ月に1度クリニック経営セミナーを開催しています。メンバーの先生以外でセミナーにご参加を希望される方はオブザーブ(体験)参加が可能です。
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