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026年4月27日、大阪にて「MAFクリニック経営セミナー(COREステージ)」を開催しました。今回のテーマは「EH(エンプロイ・ハピネス)」。スタッフの幸福度を高めることがクリニック経営の持続力に直結するという視点から、講義・プレゼンテーション・ディスカッションを通じて、密度の高い一日となりました。
前回1月のブランディングセミナーから3ヶ月。参加者それぞれが自院で実践してきた内容をシェアすることから始まり、互いの経験を学びに変えるMAFらしい時間が展開されました。

セミナー冒頭は、1月のブランディングセミナーで決断した内容の「実行と振り返り」のシェアから始まりました。セミナーとセミナーの間の3ヶ月間もお互いが学びをシェアするプログラムとして「セルフチャレンジ」をM.A.Fでは行なっております。これはセミナーでの学びを実行に移す目的です。
シェアの中で特に注目を集めたのが、小児科の先生が書籍出版・月1回の栄養講演・東洋経済オンラインへの連載をスタッフ全員を巻き込みながら実践されたこと。権限委譲を進め、スタッフが主体的に動く仕組みを整えながらブランディング構築にも取り組む姿は、「MAFで学んだことをそのまま体現している」と参加者から称賛の声が上がりました。
MAFでは、学んだことを自分の言葉で話すアウトプットの機会を大切にしています。知識を行動に変えるために、セミナー内にもディスカッションの時間を随所に設けています。

梅岡による講義では、ES(従業員満足度)からEH(従業員幸福度)への転換について先生方にお伝えしました。
「最低賃金はこの10年で約38%上昇した一方、診療報酬の上昇はわずか3%」——この数字を示しながら、クリニック経営の厳しい現実を直視したうえで、「採用コストの見える化」の重要性が語られました。ドクター・看護師・事務スタッフそれぞれの採用にいくらかかっているかを把握することで、目の前のスタッフへの向き合い方が変わります。
また、ハーズバーグの衛生理論を引用しながら「昇給だけでは人は動かない。内発的動機づけこそが離職率低下につながりEHも向上する」という本質も解説。ネッツトヨタ南国が実践する「入職前に5回面談を行う入口管理」の事例も紹介され、採用の質を高めることが定着の最大の近道であることが示されました。

20分プレゼンテーションでは、岐阜県「あわのこどもクリニック」の面家先生が「スタッフが輝くクリニック経営」をテーマに登壇しました。
面家先生が導入したのは「選択理論心理学」です。人間には5つの基本的欲求があり、その割合は一人ひとり異なります。スタッフ全員で欲求プロフィールを可視化したことで、同じ出来事でも院長とスタッフでは感じ方がまったく異なることが初めて明確になりました。 評価制度の整備・月1回の個別面談・毎朝の理念共有など7つの取り組みを継続した結果、誰に言われることもなくスタッフが自ら資格取得やセミナー参加をするようになったと言います。「クリニックをスタッフの自己実現の舞台にする。それがEHの本質です」という言葉が、参加者の心に深く刻まれました。

ゲスト講師として、500社以上で人材育成研修を手がけてきた株式会社FeelWorks 代表取締役 前川孝雄氏が登壇しました。
前川氏は「日本の従業員エンゲージメントはグローバル平均21%に対しわずか7%」という現実を示しながら、給与・休暇などの「衛生要因」の改善だけでは不満が減るだけで満足にはつながらないと指摘。仕事の意義・承認・成長実感といった「動機づけ要因」にフォーカスすることの重要性を、豊富な企業事例とともに解説いただきました。
「財務体力のある大企業に衛生要因では勝てない。でも動機づけ要因では勝てる」——この言葉は、クリニック経営者にとって大きな気づきとなりました。「真のリーダーシップとは、従わない自由があるにもかかわらず、人々がついてくることである」という言葉がセミナーにご参加されている先生方の新しい学びになりました。

大西内科医院
大西規史先生
2年前に参加して、はじめての2回目の同じテーマでした。自身とクリニックの成長を感じられ、そしてまたさらに先に進むためのヒントを頂きました。引き続き、成長を楽しみたいと思います。
いけざわ神戸元町クリニック
池澤伸明先生
EH向上がテーマの勉強会で、講師の前川さんからの話もスタッフの働きがいにフォーカスされた内容だったので全体的に理解が深まりました。
楓みみはなのどクリニック
中下陽介先生
ワークが多かったので、多くの院長先生と情報共有ができて、勉強になりましたし、明日以降のモチベーションアップになりました。